2021-08

読書

久永実木彦『七十四秒の旋律と孤独』

宇宙船を警備する人工知性紅葉の葛藤と、宇宙空間で物体がワープする際に生じる、空白の七十四秒間の事件を描いた第八回創元SF短編賞受賞作「七十四秒の旋律と孤独」をはじめ、人類が滅亡したあとの宇宙で、ヒトの遺した教えと掟に従って宇宙を観測し続ける...
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松崎有理『イヴの末裔たちの明日』

究極の選択を前にしたとき、人間はその魂を試される――さまざまな“究極"の場面に遭遇した人々がそれぞれ選びとる未来の物語。長く未解決だった数学予想の証明に取り憑かれた青年と、暗号解読に人生のすべてを捧げた冒険者の行く末を追う「ひとを惹きつけて...
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柚木麻子『本屋さんのダイアナ』

私に命令できるのは、この世界で私ひとりだけ……。私の名は、矢島大穴(ダイアナ)。変な名前も金髪もはしばみ色の瞳も大嫌いだった、あの子に出会うまでは。心ふるえる最強のガール・ミーツ・ガール小説。私の名は、大穴(ダイアナ)。おかしな名前も、キャ...
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森見登美彦『宵山万華鏡』

祭りの夜に、何かが起こる。森見ファンタジーの真骨頂!姉妹の神隠し、学生達の青春群像劇、繰り返される一日からの脱出など、祇園祭の京都を舞台に様々な事件が交錯し、全てが繋がってゆく。万華鏡のように多彩な宵山の姿を楽しめる、連作中篇集。「宵山姉妹...