読書 小嶋陽太郎『悲しい話は終わりにしよう』 小嶋陽太郎が描く人の抱える痛みが、踏切の遮断機の音のように急かされて押し寄せてくる。『火星の話』で見せていた片鱗が大化けした。環境に恵まれて毎日元気に暮らしている幸せな人にはこの小説はただの暗い話にしか見えないかもしれない。でも、人の悪意に... 2018.08.20 読書